風人 2014-11-27 06:43:01 |
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『ガンダムAGE』は小説を読んだけど、どの世代もほどよく見れて子どもにはわかりやすく伝えることはできたと思う。
アセムはゼハートやロマリーたちとの学園生活があったことで敵でも理解できるというひとつの架け橋やきっかけとして書かれ、また父フリットのように“Xラウンダー”がなくても経験や努力を培うことで“スーパーパイロット”になれる者としてあらわされてる。
性格面はゼハートが劇中でも言ってように優しすぎるというのはあるけど、キオの父親としての立場を放棄しながらも“親”としてほっておけない情もある。
ゼハートにしても長く続く戦いのなか親や家族を持てずイゼルカントを盲信してた若者ゆえの迂闊さもある。
アセム世代で“敵が同じ人間”という意味合いを書かれた深さがある。
“Xラウンダー”はひとつの才能や可能性としてのあらわれだけど、同時に人間が闘争本能への退化でもある。
『ガンダムAGE』で本編が始まる以前の“銀の杯条約”でいつ誰が過去の記録を消したかは不明なまま。
結果として地球圏に戦争はなくなったものの、火星の人々のことも忘れられた。
UE=ヴェイガンは歴史の闇に葬りかけられた人々でもある。
その辺も含めて『ガンダムAGE』の根底にある闇は深い。
イゼルカントも過ちを犯した独裁者であると描写されてるわけだし。
死に際はそのわりにきれいすぎた人物でもあるのは皮肉なこと。
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