土佐人 2014-11-24 06:43:24 |
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「僕は君さ」。そんな時、我夢と同じ姿をした「黒我夢」に問いかけられる。自分たちアルケミー・スターズがなぜネットワークで集まらなければならなかったのか。異端を排除する人間社会には、自分たちの居場所がなかったからに他にならない。本当は我夢自身にも「選ばれた人間」としてその他大勢の人間を排除したい願望があるのではないか。
そんな自分を見つめねばならない我夢の旅に、同じアルケミー・スターズの天才少女であるキャスリンは同行していた。我夢にフッと手を差し伸べるキャスリン。男の子と女の子が一緒に旅をしている。これってデートじゃない?そう言われ、とまどいながらキャスの手を握る我夢。
「私、今までデートだってしたことなかった。つまんない女の子だったわ」
普通の男女なら性愛の世界を知っていてもおかしくない年齢で、ウブに手をつなぎ合う。これ以上は何も描かれていなくても、我夢と同じように異質な存在として生きてきたキャスリンの過去も彷彿させる。
そして、<ウルトラマン>という番組枠が>やっと手を握り始めたようなピュアな人間関係を描くのに、今の時代、もっとも適した空間であることも思い知らされる。
ソニーマガジン『地球はウルトラマンの星』本文から
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