土佐人 2014-11-24 06:43:24 |
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熱を合わした静寂に、拍手が送られた。
ブラボー、ブラボー
谷岡が満足そうに満面な笑みでふたりを讃える。
よかったね。千秋くん。なんか壁を越えたみたいで。
え……?
千秋は意表を突かれて一瞬、呼吸を忘れた。のだめはまたきょとんとしていた。
(略)
『天才モーツァルトが生涯でたった一曲だけ完成させた二台のピアノのための曲は、才能ある弟子のためだと言われてるけど、本当はモーツァルト自身が彼女と向き合う事で、純粋に音楽を楽しむ事を思い出したかったんじゃないのかな』
後輩指導じゃなくて、俺のためのレッスンだったのか。
あのタヌキ教師め
小説『のだめ・カンタービレ』千秋真一、谷岡先生
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