土佐人 2014-11-24 06:43:24 |
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だが、アスランがこのとき感じていたのは、なんとも言えない不安だった。
ザフトだから。議長が「敵だ」と定めたものは敵なのだ。
レイの言葉によって、アスランの裡(うち)で眠っていた記憶が呼び覚まされる。
-----敵だというのら、わたくしを撃ちますか、ザフトのアスラン・ザラ?
かつてラクスによって突きつけられた選択が、ふたたび目の前にさし出される。
上部が敵と定めたものを、疑うことなく討つ。それが優秀な兵士というのなら、たしかにシンとレイはそうなのだろう。
だがその先にはなにが待ち受けている。
アスランは呆然として、立ち去っていく二人の少年を見送った。
アニメ『機動戦士ガンダムSEED destiny』小説 第四巻 本文 より
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