土佐人 2014-11-24 06:43:24 |
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もちろんロボット(ここではメタルアーマーという名称)同士のスピード感あふれるアクションもスリリングに、しかも剣豪同士の決闘シーンのように格好よく描かれているのだが、より以上に、戦争に巻き込まれ参加してゆけ人々のそれぞれの“思い”が、主人公の恋愛と共によく描かれている。
しかし、それらの思いも、熱い恋も、友情も、やがて非情な戦闘の中に、冷たい宇宙の塵となり消えていく。そしてこの戦争を、ゲームのごとくあやつる新世代が現れた時、物語は終りをつげる。
これは僕の『真夜中の戦士』という作品と同じテーマだ。人々を“死”と“悲しみ”に追いやる「戦争」の裏には、それをあやつる人間がいる。そうした人間は、戦争に駆り立てられり一兵士の“心”や、生命の尊さが解らないバカ者だ。
そのような人間の正体を知った時、僕もマイヨ・プラートのように、その者の首を、へし折るだろうか……?
アニメ『機甲戦記ドラグナー』小説版 あとがき解説 永井豪 より
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