土佐人 2014-11-24 06:43:24 |
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「右京さん、どうする気ですか?」
「どうするとは?」
右京の目には力がこもっている。獲物を追いつめる肉食獣のような鋭い目だ。薫は上司が怖くなってきた。
「こんなことあぶり出して、どうするんですか?」
「明日、滝沢署に行きます」
右京の答えには迷いがない。どうしてここまで強くなれるのか。薫には理解できなかった。
「怖くないんですか?」
上司の次の答えには、ほんのわずかな動揺が感じられた。
「怖いですよ。こんなことが積み重なって、警察が信じてもらえなくなるのが……怖いです」
ドラマ 相棒 第三話「亀山薫の憂鬱な日々」小説 本文 杉下右京 亀山薫 より
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