土佐人 2014-11-24 06:43:24 |
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「君という存在の輪郭を明確にしてくれるもの。君に相対することで君を実存させる存在。つまり、君という存在を粉々にうち砕いてくれる天敵の出現さ」
その時僕の脳裏をよぎったのは、学卒で、以前は全日本剣道大会にも出場していた、実力者の誉れ高い崇徳館大の剛腕・天童隆でも、インハイ経験者で昨年の医鷲旗の覇者、極北大の業師・水沢栄司でもなかった。
医鷲旗の準決勝で、僕の面を真っ二つに叩き割った東城大の猛虎・速水晃一だった。
海堂尊『ひかりの剣』第二章 「クラウディ」本文 より
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