恋愛なりちゃ

この名前好きじゃ…ない。
（下俯きながら、質問に答え

…俺は、いいと思うけど

……本当に？
（俯いてた顔上げ、貴方見つめ

ん、
別に名前で全部が決まるわけじゃないだろ

名前が男っぽいって言われて、昔小学生の時とかよく虐められたんだ
（「しょうもないよねー」と苦笑いしながら、虐められた過去打ち明け

だな、虐めてたやつらがしょうもねぇ
虐めってさ
どんな理由でも辛いよな
(悲しそうな顔を浮かべる)

…っ、…不意にそんなセリフ言われたから泣きそうになったよ
（少し目を潤ませ、笑いながら貴方に語り「弘人くん…優しいんだね」と呟く

泣きたいなら、泣けばいいだろ
泣くのも甘えんのも自由だし
(…優しくなんかねぇよ、と)

友達第一号にそんな恥ずかしいすがた見せられないよ…
（へらと笑い、空見上げる

…友達だから見せる、じゃねーの?
(成が無理してそうで、相手に問いかける)

ああ……、そうか……
（と呟き苦笑すると、両手で顔覆い「…っ。」癇癪あげる

…。
(どうしていいかわからないものの、無言で隣に座る)

（しばらく泣き続けると落ち着く
…… 。
（隣に座る貴方にこつんともたれかかり

…無理すんなよ
(そう言って頭を撫でる)

ありがと………
（と呟く顔は真っ赤で鼓動も早

………熱か?
(不安そうに顔を覗く)

ちが……っ
（慌てて顔逸らし、自然と体離れる

…?
(顔赤かったけど、そう言って距離を近づける)

ちゃ……チャイム鳴っちゃうよ…！
（近づくキョリに慌てて立ち上がる「…教室にもどろ…？」と

そうだな
(何をそんなに慌てるんだろう、と疑問に思いながらも、立ち上がってドアへと向かう)

……
（なんだろう、この感覚。初めて。と初めて抱く感情に気付く

…おい、授業始まるぞ
(ぼーっとしてる相手を手を引っ張り、教室に向かう)

…え、…う、うん
（手を引っ張る自分よりも10㎝以上高い貴方の背中を見、あわあわしながらもどこか嬉しく。

…。
(教室に着くと、無言でﾊﾟｯと手を離し自分の席についた)

周りになにか思われたかな？
（と思いながら、自分の席に座る

…。
(自分も虐められた時期があったな、などと思いながら外を眺める)

たったさっきまでは、ただのクラスメイトだったのになー…
（と思い嬉しそうに授業受ける

….......。
(授業がそんなに楽しいか、と成を見る)

〜♫
（あまりにも楽しそうにしているので、担任に当てられるが全く違う答えを言い「すいません。」と恥ずかしそうに謝ると、担任や周りに笑われる

ははっ。
(笑った)

もう……！
（貴方の方を振り向くとわらっていて、少しむすぅっとした表情をする

…ん?
(普通に笑いながら相手を見る)

（べーっと舌を出して、くるっと前を向く

…。
(周りからのﾋｿﾋｿ声が聞こえる)
「今…笑ってたよね...」
(そんなに笑うことが不思議かよ)

みんなわかってないなー、素敵なのに
（周りの声を聞き、少しイラッとする

ぐーん！

(成のほうをﾁﾗｯと見るも、何事もなかったように外を見る)

はあ……。
（深いため息つき、再び授業に意識戻

…。
(教科書を立てて、寝る)

（授業も無事おわり、放課後となる。

ふわぁ…
(だるそうに起きて、目を擦る)

弘人くん。授業終わったよー？
（貴方の机の前にしゃがみ、ツンと指ではじく

あぁ…
あのさ、俺にかまわなくていいから。
(他のやつらもいるだろ、とつけたし言う)
(周りのﾋｿﾋｿ声で、俺と関わらないほうがいいと思ったから言った言葉)

ひ……弘人くんは私の友達第一号だもん！友達だもんっ、
（周囲に知らせるかのように、普段慣れない大声でフルフル拳震えながら言う。)

ちょっ、やめろよ
(驚いた顔をする)

ごめ、迷惑だったよね。
（貴方の表情見て、困らしたと思い鞄も持たず教室から飛び出し、門を出る。

ちがっ..
(成の鞄を持って、全力で追いかける)

きゃ…！
（無心で走っていた為に、大きな石につまずき道路にそのまま転ける「ーいったぁ…。」思わず涙がにじむ

大丈夫か?
(目線を合わせるようにしゃがむ)

……どうして？ここに？
（涙を目に溜めながら、なぜここにいるのか理解できず。

…バック、忘れてたし
(傷つけたから…と小さな声でうつむきながら言う)