檻の外の人 。 2014-11-11 17:15:49 |
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>尚弥
お疲れ-。そうだよ、俺一人。
(グラスの八分目程注ぎ終えた其れをコトン、とやや重たい音を響かせテーブルに置いては、丁度リビングへ現れた相手へ緩んだ笑みのまま振り向いて。一人で楽しんでいた晩酌について咎められる事は無さそうだが、人目が有るのだから今夜は程々にしなくては。それともいっそ成人済みであろう相手にも付き合って貰おうか、なんて思考しつつ、相手が座るならばとソファに一人分の空間を空け。「______ね、尚ちゃん。折角だからおに-さんと一杯付き合わない?」ぐいとグラスを傾け飲んだ一口に喉を焼かれる感覚を味わっては、ちらと赤い舌を覗かせ乍ぽんぽんと己の隣を示し誘い掛けて。)
>灯
______ん-?、そうだな...客観的に見るのは難しいけど、俺にとって灯はまだまだ可愛い弟分だよ。
(戸の開く音と共にリビングへ現れた相手を横目にグラスに口を付けていた所、突如くるりと振り返った相手と目が合い。脈絡の無い其の質問に何かしらの思惑が含まれて居るのだろうとテーブルにグラスを戻し、曖昧な返事を返しては肘掛けへ肘をつき顎に手添えては興味深気に相手を見遣り。「突然如何したの、灯がそんな事気にするなんて。」普段から他人の目を気にする素振りも見られず、意外な言葉であった為。”誰かに何か吹き込まれたのだろうか”なんて同居する他二名を思い浮かべ乍、悪戯に口角上げて。)
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