ブラック 2014-10-18 07:11:51 |
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雨 の 午 後 は ヤ バ イ ゼ(ルパン赤ジャケ)
雨 の 午 後 は ヤ バ イ ゼ
かなりの雷雨だった。朝はまだマシだったのだが、午後になってから小雨ぐらいから雷雨に変化した。
その所為でアジト内はどんより……なんて事はないんだけれど、内の犬と猫が言い合いをしててどうにもならないのよ。
「ちょっと次元! テレビ点かないじゃない!」
「俺に言ったってしょうがねぇだろうが!」
「じゃぁ、直しなさいよ!」
この通り、雷雨の所為で電波が受信できなくてテレビが点かないのよ。
別に俺様はテレビが点かなくたって困りはしないけど、不二子がどうしても見たい番組があったらしく、テレビが点かないことに次元に八つ当たりって事だ。
「おめーさんが見たいんだろ? 自分で直せ」
「まぁ、女に埃だらけになれっていうの?」
俺様テレビ直せるんだけどなぁって思いながらも、新聞をテーブルに足を投げ出して読んでいる振りをする。
どうせ雨なんだから、外に言ってもする事はないから。
「次元! なんとかしなさいよ!」
「やなっこった!」
低レベルな争いだと思いつつも、いい加減互いに銃とか出てくる可能性もあるので、新聞を畳み、テーブルに乱暴に置いた。
そしたら、シンッ、と静寂が襲う。
「お前ら……。こんな雨で電波受信できるワケないでしょーが!」
窓の外を指差して怒鳴ってやると、犬と猫は大人しくなる。
「テレビは壊れてないの、電波が受信できないの。見たい番組なら再放送するデショ。次元も分かったか?」
「…………」
「分かったか?」
はい。二人の返事が聞こえて満足して笑顔に切り替える。
本当、雨の午後はヤバイねぇ。
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