(人の気配を敏感に拾い取り、其処へと歩みを進めるうちに微かだが細い少女の声音が耳に届き。其れらの言葉が救済を求める声だろうが仲間を呼ぶ声だろうが己にとってはどうでも良く、ただ少女を此の世界に閉じ込められた事に嬉々とし口角を攣り上げれば、蹲る彼女の背後から白々しい言葉を投げ掛けて) ……これは女王。如何ですか、此の世界は。お気に召して貰えただろうか?