…言う、から、取り敢えず離せ。 (困ったような顔をしながらも平然と頬を摘ままれれば憮然として相手を見据え、手首を掴むと離すよう言い。抱き締められるだけの些細な行為で年甲斐も無く心臓が高鳴ってしまい、堪らなくいとおしさは募るばかりで。眉を下げ躊躇うような沈黙の後前にある相手の手にそっと触れながら「…お前とこうしていられるのが俺にはどうしようもないくらい幸せなんだ」とつい先程までぼんやり考えていた事を呟くように伝え)