暇つぶし用

シチュエーションロル
『愛の告白』穂乃果.ver

あっ、来た来た。ごめんね急に呼び出したりして…ビックリした？
（“学校が終わったら会いたい。神社で待ってます”そんないつになく淡泊で感情の籠もらない文字列の踊るメールをもらったのがほんの数分前。文字だけ羅列されたメールでもまるで感情が手に取るようにわかる、そんないつもの彼女らしくない一文に只ならぬものを感じて全速力で待ち合わせ場所に指定された神社へと駆けつけて。長い階段を駆け上がり息を切らして呼吸を整えている己の姿を瞳に映した彼女はいつもの調子でまるでいたずらっ子のような笑顔を浮かべ、事も無げに言っては緩く首を傾げる。そんな普段と変わらない彼女の態度に、ここへ来るまでに抱えていた言い知れぬ不安が解消されるのと同時に人騒がせなと、一方的な小さな怒りを覚えて少しばかり恨めしそうに貴女を睨みつけてしまう｢…あ、あのね、今日は大事な話しがあるんだ…｣その視線だけで幼なじみとして長い付き合いである貴女は此方の言わんとすることを理解したのだろう、どこか慌てた様子で、それでいて神妙な顔つきで緊張感を出しつつ本題を切り出そうとしていることに気がつき、どうやらそんな悪ふざけをするために呼び出したという訳ではないようだと、自然と話しを聞く姿勢になって身構える。それから暫しの沈黙、いつもは正直でハッキリ物を言う彼女が今日に限って歯切れが悪い、それに痺れを切らした己が短く相手の名を呼んで続きを促すと、伏し目がちな瞳を揺らし再び此方の姿を真っ直ぐに捉えてゆっくりと口を開く｢驚かないで聞いてね…穂乃果はいつも厳しいけど、それでもこんな頼りなくてダメダメな穂乃果に呆れずに近くで見守ってくれる、叱ってくれる…そんなあなたが好き…大好き！友達としてじゃなくて恋人としてこれからもずっとそばで穂乃果を見ていてくださいっ…｣意志を固めた彼女の中には躊躇いという言葉はとうになく、溜め込んでいたものを吐き出すように、真っ直ぐで揺らがない意志を強く感じさせる目標に向かって迷わずに突き進む彼女らしい力強い瞳で思いの丈をぶつけ