――なにもなかった 俺が住んでいた故郷は、そこにはなかったんです 怖い 恐い 強い 心が、俺にはないのかと思うくらいに、俺は俺の心がわからない。 何故か なにも、ないからだ それから、俺は1時間ほど一歩も動けなかった。3時間、俺はその場で立ち尽くしていたのだった。