ハナミズキ 2014-08-06 15:25:24 |
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一方第二王子であるダニエルは、臣下の魔法教授の下、魔法術を学び、その力を少しずつ開花させていった。
しかし、臣下の中にはよからぬ企みをする者もいて、魔力のない王様に変わり、自分が王の実権を握ろうと考えている者がいた。
その男は亡くなった前女王の叔父であり、この大陸の摂政でもあるミズモラ大臣だ。
彼はこともあろうか、自分の出戻り姫である娘を、王の後妻へと薦めてきた。
出戻り姫ヘレナには、今年10歳になる息子カートがいる。
魔力もダニエルよりは少しだけ強い。
自分の娘を後妻に押し込め、ゆくゆくは魔力の大きさをたてにして、カートを王にし、その実権を自分が握るつもりだ。
魔力のない王に仕えていた大臣や臣下達は、いつ隣国の大陸から攻められるか分からない不安から、その提案を飲む事にした。
王様も臣下の気持ちを汲み取り、その年の秋に結婚をした。
しかし、甘やかされるだけ甘やかされて育ったカートは、かなり我がままで尊大な性格に育っていた。
正当な王位継承者であるダニエルに対し、嫌味を言ったり、気に食わない事があれば、すぐ魔力で攻撃を仕掛けてくる。
継母であるヘレナも我が子を可愛がり、先妻の子であるダニエルをないがしろにしていた。
王様は実務が忙しく、その事実を知らなかったのである。
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