ハナミズキ 2014-08-06 15:25:24 |
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「サラー!腹痛の薬草ってこれでいいのかー?」
「そうよ、ちゃんと覚えてたのね、偉いわよブライアン」
人間の振りをしているサラは、普段薬草を摘みそれを調合して街に行って売っていた。
そのため、足りなくなった薬草を摘みに、家の裏山に取りに行っていたのだ。
サラに褒められ満足そうなブライアンと、素直で賢く育ってくれた養い子の頭を、愛おしそうに撫でるサラの姿がそこにあった。
あれからブライアンを養い子として育ててから、7年の歳月が流れていたのだった。
サラとブライアンは、親子というより姉弟のように見える。
サラは、いにしえの昔からこの大陸に住んではいるものの、見た目は18歳くらいの少女にしか見えない。
髪の色は大地のような栗色で長く、瞳の色は空と海を合わせたようなブルーだ。
聡明な顔つきで、とても美しい少女だった。
魔力が強ければ強いほど、ある一定の年齢になると、魔族は年を取るのが極端に遅くなるのだ。
その為サラの身体は、18歳の時のままその老化を止めてしまったのだ。
ブライアンは今のところ順調に成長しており、知識の吸収力がもの凄く早い。
魔力が封じられているので、人間と同じように働き、同じように考える。
魔力で何でも解決するのではなく、知っている限りの知識を利用して解決できる道を探し出す。
そういう環境に置かれていたのだ。
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