ハナミズキ 2014-08-06 15:25:24 |
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その頃サラとブライアンは夕食を食べていた。
「サラ、このシチューうまいな」
「うまいじゃなくて、美味しいでしょ?」
「いいだろ・・・そんな細かい事」
「チエッ・・」と言いながら、二人は楽しく会話をしながら食べていた。
食事が終わり、後片付けも終わると、サラはお風呂に入りに行った。
服を脱ぎ、シャワーを浴びながら身体を洗おうとした時、石鹸が無い事に気づく。
脱衣所のドアを開け
「ブライア~ン、石鹸ちょうだ~い」
居間に居るブライアンに聞こえるような大きな声で叫んだ。
ブライアンは言われたとおりに持っていったが、一糸まとわぬサラの姿を目にして、思わず顔が引きつる。
石鹸を渡しながら
「おまえなぁ・・・・俺だって一応男なんだぞ?
恥じらいってものがないのかよ・・・・ハァ・・・」
そう言うとすぐさまサラから目を逸らし、後ろを向いた。
「何言ってるのよ。
ついこの間まで一緒にお風呂に入っていたくせに」
「ついこの間じゃねぇよ!10年も前だ!10年!!」
そう、ブライアンは今年で17歳になっていた。
「10年なんて昨日と一緒じゃない・・・」
「・・・サラには昨日みたいに短くても、俺たちに取ったら結構過去の事なのよ・・・。
たのむよ・・・」
数万年、数千万年生きてきたサラにとっての10年は、まさに昨日の出来事だ。
しかし、普通の人間や魔族にとれば、それなりに長い年月なのだ。
間隔のずれである。
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