ハナミズキ 2014-08-06 15:25:24 |
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ダニエルの魔力が消えさり、喜び勇んだカートとミズモラ。
跡継ぎにはカートをと王様に進言してきた。
王様はいずれ戻る魔力だからと言い、それを拒んだ。
ミズモラはなおも
「魔力のない王様と王子様が居るこの大陸に、いつ隣国が攻めてきてもおかしくない状態ですぞ。
そんな危険を、いつまでこの国の民に見ていろとおっしゃるんですか!
迅速に、強大な魔力のあるものが次の魔王となってもらわなければ、我々も、この国も、
安心できませんぞ」
王は顔色を変えることなく
「では、次の王は誰が良いと思うかな」
ミズモラは勝ち誇ったような顔で
「恐れおおくながら、その資質たる在る者は、カート様がよろしいかと思われますが」
にやりと不敵な笑みを浮かべながら言った。
「そうか、そちはカートが良いと申すか」
「御意」
「だが私は、次の王は既に決めておるのだ」
「その方は一体どなたでございますか」
「我が息子、第一王子のブライアンだ」
満面の笑みを浮かべながら言った。
「第一王子はダニエル様ではなかったのですか?」
「ダニエルは第二王子だ。
ブライアンは生まれる前から魔力が強大すぎて、その力はいまは封印しておるのだ。
そして、ある人と共に暮らしておる」
「封印されておいででは、魔力が使えないのではないですかな。
そのようが場合、国にもしもの事が起きればいかがするおつもりか!」
「案ずるな、ブライアンと共に居るお方は、その力もさることながら、知的聡明で信頼できる
お方だ。
もしもの時などない」
「ならば、そのブライアン王子様とその方を、この城に呼び寄せてはいかがですか」
ミズモラは、魔力が使えない王子と、そこそこ魔力が使えるその者を自分の側に呼び込み、まとめて亡き者にしようと考えていた。
―――― つづく ――――
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