ハナミズキ 2014-08-06 15:25:24 |
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ミズモラは、魔力が使えない王様に、隣国の動きがどうも怪しい、兵を動員して戦争を仕掛ける準備をしているらしいと耳打ちした。
后の父親でもあり、この国の摂政でもあるミズモラを信用していたので、ミズモラの進言どおりに魔族で固めた軍隊を作り、隣国へと出発した。
そんな計画をサラが知らないはずもなく、この大陸から兵たちを出さぬように、国境付近の森に迷いの術をかけた。
一月ほど森の中をさまよい続け、兵糧が底をついた頃に城に戻るようにしむけた。
そんな事が数回続くと、何かがおかしいと感じ始めたミズモラだったが、カートのほうは一向に気づく気配はない。
数回の失敗でミズモラのイライラは隠せなくなってきていた。
早く実権を握りたいのに、ことごとく失敗するからだ。
隣国を我が領地にする事で、孫カートの実力をみなに認めさせ、時期国王に就かせようと目論んでいた野望がなかなか果たせぬため、業を煮やしたミズモラは、王子ダニエルを亡き者にしようと計画を変更した。
初めは事故に見せかけ、魔力の暴発で亡き者にしようとしたが、見えない何かに守られ、ことごとく防御される。
次に思いついたのは毒殺だ。
食事の中にたっぷりの毒を混入する。
サラのおかげで、生死の境をさまよいはしたものの、一命を取り留めたダニエルだった。
しかし、その後遺症でダニエルの魔力が消えてしまったのだ。
消えてしまったと言っても一時的なもので、だからと言っていつ戻るのかわからないといった、不確定な消え方だった。
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