可愛がり隊【bl】

……うるさい。俺はエリザベスじゃなくてクロだ。(再度体を起こし、目を擦り開けると睨むように見つめ、述べて。自分の名前を述べると「そういうあんた、ここどこ？誰？」今度は相手に質問攻めすると相手の持つミルクをゆっくり飲み始め。

あぁ、それはエリザベスのミルク！
あなたお腹空いてんの？どこから入ったの、まったく、ここは俺の部屋、柾ってのよ、もー…エリー？エリザベス〜？( 一目惚れした美人ニャンコの事しか考えられないのか見知らぬ青年の事など二の次でベッドの下を除き )

あ、っそう。……おやすみ(ミルクを飲み干すとお腹が満たされ睡魔が遅い。横になり、目を瞑るといつもの癖で猫の姿に戻ってしまい。それでも本人は気付かず丸くなりつつぐーぐーと寝息を立てては寝続けていて。

……わぁ……こう言うことってあるの？え？何？…( 瞬きしニャンコのお手てをツンツンとつついてみて )わぁ…へぇ…面白い…( 酷く気に入ってしまい、にこにこと寝顔を眺めて いれば気になり色んなトコロを観察しはじめ)

……やめろ。(痛いくらいの視線を感じ、ぱちりと目を開けると再び人間に戻り相手の頭を押し。キッと睨み付けるとベッドから降り、何処かへふらふらと歩き出して。

待ってよ〜、ねぇ、どうせ野良なんでしょ？君に温かい寝床と美味しいたべものをプレゼントしたいんだ、どう？ねぇ( 後を歩きながら楽し気に語りかけ )

……美味しい、食べ物？(耳をピクリと動かすと思わず振り返ってしまい。その途端、腹の虫が鳴ると恥ずかしげにうつ向いては黙り込んで。

あはは、ミルクが呼び水になったみたいだね、何が好き？作ったげる( にこにこと笑み )

……カレー(ポツリと呟くと相手をちらりと見やり。相手の様子を伺うかのようにしていて。

うふふ〜、カレー好きの猫だなんて聞いたこと無いけど、特別仕様なの？君は…( あくまでにこにこと )カレーくらいいくらでも作ってあげるよ、ね？だから今夜はおとなしくここでお泊まりして欲しいな？材料は明日一緒に買いに行こうよ、今夜はおにぎりとお魚で我慢してね〜

魚……(魚に目を輝かせると一度頷き。「しょうがないから、いい」あくまでも無表情で述べるも頭の中では喜んでおり、口元が微かに微笑んでおり。

ふふふ、良い子だねぇ〜( ぎゅうっと抱き締めぱっと離せばキッチンへ )いーこで、大人しく、座って待っててね？

っ、……(抱きしめられびくりとするも、無言でその場に座り。することもなかったので、そこらへんに落ちていた本を手にとり読もうとしており。

( 鼻歌交じりに鮭を焼いて、唐揚げを入れたおにぎりを握ってやり、盆に乗せて )ほぉら、エリザベス、ご飯だよ〜…あぁ、名前があるんだっけ？

……クロ(お盆からおにぎりを取ると一口かじり、つぶやくように名前を述べて。唐揚げが中から出てくると驚いたように見て。

クロ？そのまんまだねぇ…( なでなで )
あ、唐揚げだよ、食べれる？( 反応が可愛らしくてにこにこと笑み )

うるさい、撫でるな(相手の手を払いのけると恐る恐るからあげを口にいれ。案の定美味しかったらしくどんどん食べていき。

あんまりがっつくと喉つまりするよ〜？( 手を引き満足気に眺め )

余計だ(気にせず食べ続けると相手の言う通りむせてしまい。

ほらいわんこっちゃない( えみ、水を差し出し )