呼ばないよ。兄ちゃんはいつまでも兄ちゃんだもん。 ( へらりと力ない笑みを向けてみれば。そうだ、兄ちゃんは兄ちゃんなのだと自分に必死に言い聞かせるように言って。握られた手にまた少し体を跳ねさせながら、自分は握っていない、とまたまた自分に言い聞かせるためか、一生懸命手を広げる。離してアピールをするが、自分から離そうとは決してせず)