──…ええ、やはり中庭に。先にお召し上がりになられております。(己を拒むかのような荒ぶった声が返されるのはいつもの事。一向に開く事のない目の前の扉が尚更彼との距離を感じさせ、心に翳りを落とす。けれど調子を乱す事なく質問に対し答えれば「…貴方が食事を取っても取らなくても私には関係ありません。ですが貴方の姿が見えないとナカバ様が心配されますから」と、あくまで主のみを気に掛けた様子で返すしか出来なくて)