主(語り手) 2014-07-13 18:28:04 |
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>Zeus
好ましいとは、言ってくれるじゃないか (と微笑む相手の言葉を聞いては、照れ隠しのつもりなのか、緩んだ口元を見せぬ様に手を当ててくすくすと笑う。/「かつて…あの犬擬きに飲まれる前か…」それを聞くと、ほんの少しの間だけ、表情が陰り、視線が相手から逸れ遠くを見るものとなるだろうか。/ 「嗚呼、構わない、私はもう読んでしまったからな」(して、相手から尋ねられれば、すぐさま意識を相手へと戻し、別段、読まれて困るような文献でもないため、そう返答して。/ 「一人は…少なくとも好きではないな、書物があるなら別だが」(本心なのだろう、困惑した様子の相手とは反対に、なんでもない様な仕草で。/ 「それなら帰ってくれ…とは、言わないよ?」(と、冗談めかした口調で 「君のこと、まだ全然知ってないからね…」(ゆっくりと言葉を紡ぎ 「教えてもらうよ?君のこと…」(挑発に乗ったのか、相手の凶悪な悪魔のような笑みに対して、此方はいたずらっぽく、しかし妖艶で蠱惑的な笑みを浮かべて。
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