勿論ええに決まっとるやろ(目を見開いて聞き間違いではないかと自分の耳を疑うも重なった手を視界に映すと事実だと認識しじわじわと力を抜くと相手の手に自分の指を絡めて。軽く二人の周りを見、空いた手で弁当箱を押し退けては手を繋いだまま姿勢を正して相手へと向き直り“何ならもう一回言うたろか。俺は財前光の事が好きです”と何とか真剣な表情を繕うもその奥にあるどうしようもない程の嬉しさは隠し切れず今度は目を見て弾んだ声で言い)