柊 2014-06-16 01:29:42 |
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>物乃芽
―――っ、
(「阿呆なのか」と、その言葉と彼の表情に思わず首を傾げ小さく「え、」と呟くが、しかしそのまま上向きにされた顔と奪われた唇。それから小さく「許しはしない」という静かで低い声色に声を詰まらせるも、その言葉から恐怖は感じられずに。ただ柊を思っての言葉だと、柊自身も理解している。それはその後抱き寄せられた身体と、それから優しい手つきで背中を撫でる彼の手の温度からもよく分かる。耳元で呟かれた愛の言葉に頬を染めるも、「私もです」とそれに応えるように抱きしめ返して)
っわ、―――っ、これでは着物が、
(それから急に抱き上げられた身体と、向かうは柊の返答を待たずとしてズンズン進んでいく浴場。着物を着たままの入浴に困ったように上記を述べるも、しかしそれでは着物を着ないで入るという選択しか残されていないことに思わず口を閉じて。着物が肌に張り付く感覚はどうもなれず、やはりあまり気持ちの良いものではなかった)
―――後ろ、を。
お互い背中向きで入りませんか、後ろを向いて。
どうも着物を着たままでは、これでは物乃芽さんのお体も休めるものも休めません。
ですので、
(そう言いながら返答を待たずとして柊は先に浴槽に足をつけると、サッと物乃芽に背を向けるようにして身体をすっぽり湯につけて。それから残っていた片袖からゆっくりと腕を外すと、少しばかり楽になったと息を吐いて)
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