柊 2014-06-16 01:29:42 |
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>柊
…すまない。急に触れて驚かせてしまった
俺が触れてはいけなかった…
(相手は冬、温かな己が触れては春の雪解けの様に消してしまうかもしれない。まだ見ぬ銀世界を思い描いては離された手を引っ込めて。
それは違う。感謝していると言うのは本当だ。
俺は冬のあんたがいなければ存在し得ない、そして其の存在を消さなければ生まれることの出来ない春だ。
(相手の酷く辛そうな悲哀に満ちた表情に心苦しくなるが、其れは違うと小さく首を横に振る。己の四季を明かし、何故そう思うのか頭の中では言いたいことが沢山あるのだが不器用故に相手のように上手く説明がまとまらず
あんたは土の薫りを知ってるか?湿った枯れ葉の匂い、生き物の匂い。
その土が俺に息吹を与えてくれるんだ。…その土を生んでくれたのは冬だと聞く。
この美しい桃の花はあんたが織りなした。それを俺は守っているだけ
(落ち着き有る口調ながら説明が上手くいかずやや眉を顰め、言葉で伝わらないならと土を一掴み手に取ると裾を握りしめる手を優しく返せばその上に土を乗せ己の手を添えながら相手の鼻先に近付けて
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