柊 2014-06-16 01:29:42 |
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>柊
…俺も柊のことは分かっているつもりだ、…シラタマよりも
(額を寄せ合い頬やましげな光景なのに何故か妬けてしまい殆ど表情には出さないが拗ねたように言って。そして柊からシラタマをひょいと取り上げるとそのまん丸の瞳を見て「…お前は他の猫と何か違うな」いつも感じる動物の心を感じにくい。訝しげに首を傾げてはまあいいかと柊の頭の上にぽすっと乗せて
大丈夫だからな、大丈夫
(小刻みに震え身を預けてくる姿は不謹慎にも可愛いと思ってしまう。咄嗟に頼ってくれることほど嬉しいことはない。しかし怯える姿を見るのは心苦しくその心が少しでも落ち着けばと背中をさすった後、轟音を紛らわすように耳元で囁き両耳をそっと両手で塞いでやり
(未だに震える相手を支えながらシラタマの案内で何とか小屋に辿り着く。小屋と言ってもほぼ物置に近い其処は隙間風と雨が防ぎ切れていないような場所。それでも無いよりはマシかと途中強く降り出した雨のせいでびしょぬれになった柊を隅に置いてある木箱に座らせて。「…シラタマが怒るから天も怒ったんじゃないか?」と冗談を言えばミャーと怒ったように返される。苦笑しつつ柊に向き直り
寒くないか…?…すぐに遠くなると思うから、辛抱な
(己自身もびしょぬれであったが少しでも温めようと、少しでも恐くないようにと雷が遠くなるまで柊の頭を己の胸に預けさせ撫でては春の花や生き物の話しをして気を紛らわせようと。
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