柊 2014-06-16 01:29:42 |
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>柊
(相手から恥じらうように紡がれる言葉に己の言動一つ一つが相手にこんなにも影響を及ぼしているのだと思うと嬉しく思う。と同時にやはり言霊とは恐ろしいものだと思って。
そしてそれを彷彿させるかのようなシラタマの行動に更に心が取り乱れるのが分かって
………猫に、初めて威嚇された。
(心に打撃を受けたような感覚に唖然とした物言いになる。春という季節、生き物に好かれることが多く拒絶されることは殆どなかったが、今のこの光景はなんだろう。
もしかしたら柊をからかいすぎたから怒ってるのだろうか。…だとしたら柊の今の心境を一番に分かっているのはシラタマということ。それは少し…大分頂けない。いや、それよりも猫に威嚇……と無表情ながら内心は惑乱していて。
シラタマ…悪かった。…やりすぎは控えるから、そう怒るな。
(柊の肩に乗るシラタマの目線より下になるよう膝を曲げると平静を装い謝る。しかし若干心の乱れが声色に現れ震えるのが己でも分かり小さく咳払いしては柊を見て「…忘れたいくらい嫌だったのか?」落ち着いた様子のシラタマに安堵しつつも、先刻相手がシラタマにした発言を思いだし照れ隠しかと思ったのは己の誤解だったかと恐る恐る聞いてみて
(と不意に蛍がざわざわと騒ぎ始め、動きが速くなったかと思えばその光を消して。一瞬にして辺りが暗くなると共にシラタマが明らかにさっきとは違う威嚇の仕草をする。何かに怯えるように毛を逆立てると柊の後ろ髪に隠れてしまい。何事かと思った瞬間、遠くのほうで青白い光が光ったかと思うと地鳴りするような大きな音が轟いて
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