主 2014-06-09 21:58:16 |
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>逢見様
…他人は己の鏡と言うことだろうか?…ではこなたから私は何を学ぼうか。…何を教えてくれるだろう
(新しい考え方に関心を示すよう目を一度瞬かせれば己なりの解釈を口元に親指を少しだけ宛いながら言い。相手の持論に乗っ取り、相手を師として見るとその瞳を軽く凝視した後、座布団に座る足から頭までじっくりと観察する。接客癖か無意識に盃を持たぬ手で床に手をつくと僅かに身体を寄せて興味深げに一気に酒を飲む相手を見て。「ここではその鈴の音を夢にまで求める者がいよう。…私が外界でこなたの鈴の音に惹かれたとき、その棒組でこの喉元を裂くのだろうか」外では避けられる音も、此処では相手の鈴の音を心待ちにしている月人もいるだろうと小さく微笑む。しかし人が恐れる程の音は、相手の優しさと強さを暗示するようで、もし己がこの場ではなく町で相手の鈴の音に魅せられたのならどうなるのだろうと、好奇心の見え隠れする掴み所のない空虚な表情で相手を見て尋ね
>雪洞
(待ち人が居る感覚とはどんなものだろうと思考を巡らせるが、地本でしか読んだことのない知識上のものだけで想像はできない。相手の待ち人が再び訪れて良き者かは定かではないが相手が其れを望むのなら、とそれ以上深くは追求せずに口元に薄く笑みを浮かべ頷くだけで。「水…持ってきた。これで足りるだろうか?」出来るだけ沢山と言われ、何を思ったのか木製盥に波打ついっぱいの常温水をいれてくると少し離れた場所に水が零れぬよう一度置く。その後、相手の前に零れても良いように大きめの敷物を敷くとその上に盥を置き直し、水面に幾枚かの花弁を浮かべては勺を盥の縁に斜めに立てかけるようにして。相手のいっぱいの基準が分からず足りるか疑問に思いながら相手の反応を窺って。「此も持ってきた」そういうと手首に引っ掛けていた手持ち付きの彩り豊かな和菓子達が入った盆を相手の前に置いて。特に空腹な訳ではないが見た目が刺激になるだろうかと。
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