主 2014-06-09 21:58:16 |
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>逢見さま
…儚い、かは分からない…。けど…月、いつも優しい…。
(目線のあったことで微かに感じていた緊張感も薄れ肩の力をふっと抜けば彼からの問い掛けに少々考え込むように視線を斜め上辺りに投げ掛けて。人気のない丘に佇み死を覚悟した人々しか訪れることのない寂しさの中いつも照らしていてくれた月は母というものを知らない自分にとってはそれに当たるほどの大きな存在で、思い出すだけで胸のあたりがほんのり温かくなるような感情を言葉に乗せて吐露すると胸に人形を抱き寄せながらわずかに口角を上げ。「いい、よ。…でも、床に入るならお金払って、ね。」肩に手を乗せ話し相手をと誘う相手に断る理由もなく頷くものの、甘言で油断させ高価な月人の中でも特に単純だろう己を床に無理矢理入れるような輩が居ないとも限らないことを主人よりきつく聞かされたためその点のみ念を押せば車椅子を押してくれとばかりにちらりと視線を投げ掛けて。)
>朔
…来ない。だから、ずっと待ってる。
(此方を気遣うように掛けられた言葉も気休め以上のものにはなり得ず、薄く笑みを作ることで一先ずその好意には応えて。胸に引き寄せなおした人形を自分と向かい合わせその長い髪をさらさらと指で弄んでみればため息をつくように言葉を吐き出して。あの日訪れた彼の印象は強烈で彼を表面的に表すものなど何一つ覚えていないのにその雰囲気を体が確かに覚えていて、待てどもこないその彼を今も待つゆえに人形を大切に傍に置いている様子で。呟くような声でまだ再会出来ない彼への思いを吐露すれば気を取り直したように顔を上げ「…お水、氷で冷やしてないのを。…出来れば、沢山ほしい、な…。」と少々の我が儘を織り混ぜ頼めば相手の様子を窺うように緩く首を傾げて。)
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