主 2014-06-09 21:58:16 |
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霜切、
本を流し読むのではなく理解して故の発言だろうと取れたがな。
(己の言葉に次いで出た相手の否定の言の葉は予測していた内容と似通っていて月人の慎ましやかな面を改めて感じとると自ずと頬が僅かに緩んで微笑みを向けて。風に揺らぐ自身の髪を抑えつつ相手の案内に無言の間を楽しみながらついて行く。歩く度になる高い鈴の音と二人ぶんの足音が静かな夜に響き先ほどの憂いが和らいで。至れり尽くせりのもてなしを甘んじて受けながら部屋の座布団に腰を降ろして座すれば「己らだけの満月が不恰好なわけがあるまい。旨い酒が楽しめるであろう兆しかもしれんしな」と気持ちを受けとれば機嫌がよくなり白提灯を繁々と眺めて。計ったように望んだ瞬間に盃が前にあらわられればそれを手に取り粋な酒に口角緩く上げて金を眺めて 。「不浄な刀をこの場の床になど触れさせたくなくてな。そのままで構わん」 と視線斜に流して言い)
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