櫻田 コノハ 2014-05-02 21:11:46 |
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「...あのッ,草鷺クンですよね?」
不意に後ろから肩を軽く叩かれた。
手からまだあと少し炭酸飲料が入っていた缶が落ちる。
何だ、誰だ、何で僕の名前を知っている...。
しかも女の声...もしかして、もしかしてたけど、
「ゆ,幽霊ッ!!??」
パッと振り返る。と,そこにいたのは...
僕のいきなりの振り向きに驚いた鳥井麻美子であった。
僕の自分ではわからないが多分、凄い形相に驚いているので
あろう。大きく口を開けて目は見開いて不自然な格好で
固まっている。
僕は鳥井の肩を揺さぶりながら心配そうに彼女を見る。
と、数分後、魂が抜けたかのようにヨロヨロと座りこむ鳥井。
どうしたのだろうか、少し気持ち悪そうだ。
僕は相手の背中をさすりながら「落ち着け,な?」とか
良くわからないけれどまぁそんな対応をとって相手がしゃべり
だすのを待った。
に、してもなぜこんな場所に鳥井がいるのだろうか。
完璧優等生少女までもが真夜中に一人でコソコソ...うーん、想像出来ない。
まぁちょっと不良っ気入った綾凪とかならまだわかるけど
皆公認の優等生が...
「ごめんねー,私,あんまりびっくりしちゃうとなんていうか
動けなくなっちゃうの...」
数分後,鳥井が静かな声で僕に言った。
びっくりして動けなくなるなんて,そんな...
鳥井は苦笑しながら目の前に転がる前まで僕が飲んでいた飲み物の
缶を見つけてアワアワする。
「わッ,どうしよう...本当,ごめんね,なんか買ってくるね!」
と立って歩きだそうとした彼女の腕を僕はガシっと掴む。
「ちょっと,話そうよ、」
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