櫻田 コノハ 2014-05-02 21:11:46 |
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「ねぇ,お兄ちゃん!僕,プール行きたい!」
朝食もとっくに食べ終わり一人暇そうにゴロゴロしながら
テレビを見ながら横になっていた僕の腹にダイブして一撃を喰らわせた後に
可愛い声で弟が口から発した言葉がそれであった。
プールか...よく考えてみれば今年、学校で何度か入っただけでプライベートでは
まだ1度も入ったことがない。
以前は夏と言えば海!→金がない→海じゃないけどプールでいっか!の流れで
週2は友達やら家族やらで通い詰めしていたけれどなぜだか今年は忘れていた。
暇だしする事はないし暑いしプールで時間潰しを含め涼みに行こう、そう思った僕は
弟にプールに行く準備を命令した。弟は嬉しそうに自室に走り去っていった。
この話を聞いていた母は始めは私もダイエット込で行こうかしらなんて珍しく乗り気で
呟いていたけれどその数秒後に電話が来て楽しそうに喋りながら最後にすぐ行くわ、
なんて言って電話をきった後、小学校の友達とお茶をしに行くためにお洒落して
僕たちより数分前に家を出ていった。
僕はプライベート用の水着やらバスタオルやらゴーグルやら、後は携帯とか財布を鞄に入れて
弟を自転車の後ろに乗せながらプールへと向かう為、家を後にした。
「うっへー!!お兄ちゃん,プールプール!」
プールを目の前に興奮する弟。まぁ無理も無いか。
弟は4歳の頃から元一流アスリートが教える超スパルタ水泳教室に通っていた。
よってこの家族の中じゃ誰よりも水泳が出来る。僕なんかとは比べ物にならない。
でも最近は風邪引いて3日位休んでたからプールに入れないでずっと悔しんでた。
僕からしてみればあんまり泳げないから逆にラッキーとか思うんだろうけど...
で、まぁすぐさまプールに飛び込みそうな弟に準備体操を促してからスタタタと大人たちに
紛れるようにして泳ごうとする弟を見たあと自身はまだ小学生だろうか?
自身より年下の子たちがプール検定とかに合格しようと父親達と練習しているところに
紛れ込んで一人優雅に泳いでいた。と、いうよりは浮かんでいた。
僕はしばらく、たまに200メートルユーターンで大人に負けじと泳ぐ弟の様子も
見ながらこの冷たさと静けさを満喫していた。
プールに来てから十分後なぜだか僕と同じ場所で練習していた家族達が
いっせいにプールから上がって、今、このコースには自身と...
あとは多分ダイエット中のおばさんがいる位だった。
「ン?あッ!幸多朗じゃないのよ!」
目を閉じて浮かんでいる僕の頭上から先程聞いたばかりの声が聞こえる。
慌てて目を開けるとそこにいたのは橘と...鳥井だった。
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