櫻田 コノハ 2014-05-02 21:11:46 |
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[ ◆ 壱 ]
「はッ!?ふざけんなよ,この野郎!」
暑い、暑い暑い暑い。
もう倒れそうな程暑い真夜中の自分の部屋で僕は一人、
扇風機と格闘する。
12年間も愛用していた自分から見て可愛い扇風機が
ついに寿命を迎えたのである。
窓を開けても入ってくる風も無い、エアコンも何故か自分の部屋にだけ無い、
この可愛い扇風機の他にヨロヨロの自分と戦ってくれる勇者等...いないのに。
その扇風機は12年前、4歳の頃に親がボロくなった扇風機の代わりに
新しく生まれる弟の事も考えて羽のない扇風機に買い換える時にもらった。
4歳にしてmy扇風機を手にした自分の感情は尋常じゃなかった。
友達に自慢したり、犬に自慢したり、とりあえず接点ある人には言いふらしまくったのを
覚えている。
で、とりあえず...
こんな猛暑の夜を寝てすごせと言うのか、地獄だ地獄。
遠まわしに死んでくださいと言っているのと同じだ。
お願いだがら羽さえ回れば良いから、風なんて起こさなくて良い、
寿命なんて迎えないで後もう少し、もう少し頑張れ。
頭を叩いたり少々揺さぶったりして扇風機に衝撃を与える、も
何も変化無し。
がっくり項垂れる僕。と、そこに一つの名案が浮かんだ。
そうだ、神社行こ。
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