。。 2014-04-19 22:07:31 |
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満面の笑み。
その内に秘められた悲しげな光がちらり、と見えた気がしてその鮮やかな表情がセピアに染まるような気がした。
『娘を、頼むぞ』
旦那様の言葉を思いだし彼女の笑顔に向かい言葉を探した。
「お嬢様、お茶などいかがですか?外は……もう散ってしまいましたが桜の時期です。桜餅、など……その、手作りですが……」
語尾が小さくなりながらも姫菜を見つめながら、決して目を逸らさずに。
小さなお皿を差し出した。
(いえ、こちらこそ勿体無いお言葉。
自分も楽しいので、有り難うございます(笑))
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