。。 2014-04-19 22:07:31 |
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彼女の驚く顔とその仕草に髪飾りの鈴がちりん、と笑う。
白い髪に咲いた淡い花。
赤いリボンに小さい金の鈴が風が吹く度彼女の髪と共に歌い出す。
「やっぱり、お似合いだ。俺の友人に頼んで正解だったな……」
小さな頭を撫でながらつい独り言が漏れてしまう。
それに気付かずお茶の用意に移る。
緑茶の葉を急須に1さじ入れながら、カップに注ぐ準備をしながら小さく歌い口ずさむ。
「桜に揺れる淡い雪。空よりも儚い瞳は氷のように全てを写す鏡よりも聡明で」
静かに緑に揺れるカップを差し出した。
(おぉ、なんと。緊張が和らぐ心地です。姫菜様……姫菜お嬢様とお揃いなど、おそれ多くも、嬉しい限りですね。)
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