A弥×B子 終焉の栞

(わかりました)

し、C太よ、私の好きな人は…
(誤魔化しきれずついに嘘をついてしまい。

(/どこから始めればいいかわからなかったのでとりあえずこんくらいから。

へぇ…C太なんだ(と言えば平然を装って携帯をうち続け

っ、ええ、かっこいいし女子からも男子からも人気があるしね！
(相手の態度にやけになり

叶うといいね(ポチポトうち終わるとふーっと息を吐き

…A弥なんて大ッ嫌い！
(思わず涙ぐみ隠すように走り出して

……(少し首を傾げてはゆっくりと歩きだして

追いかけても来てくんない、やっぱり脈なしか…
(玄関まで来るとそこにしゃがみ涙をこらえていて

………(チャイムを押しては玄関の前に立ち

誰よ、こんな時に
(目をこするとドアを開け、目を見開き

やぁ(クマのある目でB子を見ては手を上げながら返事をし

なんであんたはここに来たわけ？
(相変わらずの調子で尋ね

B子が泣いてったから(じっと相手の目を見れば赤くなっているとこを見て

な、泣いてなんて無いわ
(目を逸らすと「家、上がって。立ち話なんてあれだから」と話をそらして

じゃぁ…(玄関の中に入って靴を脱げばB子の部屋に向かい

お茶かなんか持ってくるから先行ってて
(台所へと向かい麦茶を注ぎ

………(部屋の中をキョロキョロと見渡せばB子の匂いで包まれてる事に気づき

ん、どうしたの？
(麦茶を持ってくるときょとんとしつつ尋ね

B子の匂いがするね(目線を相手に向ければじっと相手をみて

私の部屋なんだから当たり前でしょ
(思わず微笑んでしまい

ふーん…B子、こんな匂いだったんだ(じっと相手をみてはクスッと笑い正座をして

あんまり匂いかがないでよ、恥ずかしいし
(若干赤くなりつつ述べ

次は顔が赤くなったね(クスッと笑えば相手を見つめて

なんなのよ…。あんた、何しに来たの？
(気をとり直して尋ね

本当に、B子が好きなのってC太なの？(と直球で相手に聞いてはじっと相手をみて

っ、なんでそう思うの？
(目を逸らして

B子の態度がおかしいから(目を逸らした事に気づいてはじっと相手をみて

そういってるA弥の好きな人こそいい加減教えてよ
(話をそらすかのようにし

コックリさんの時聞けばよかったのに(クスッと笑えばじっと相手をみて聞いてみ

嫌よ…、あ、そういえばあんた私の好きな人聞いてたわよね。なんで？
(なんとなく気になり尋ね

………別に(と言って目そらせば相手に顔を向けず

別にって何がよ
(相手に近寄り

な、なんで近寄ってきたの(と少し顔に汗を浮かべればドキッとして

目を逸らされたからよ？
(顔を離すと今度は体ごと若干近寄り

B子、迫ってる様に見えるよ(と若干冗談混じりに言ってみ

…告白の練習させて。
(曖昧に返答すると唐突に切り出し

ぼ、僕で…？(少し焦った様子で相手をみると「いいよ」と言い

ありがと、じゃあいくね？
(微笑むと真剣な表情へ変わり

………(クマのある目でじっと相手をみて待ち構え

わ、私は素直じゃないし可愛くもないけど…それでもあんたを思う気持ちは負ける気がしないの。…好き、A弥。
(言い切ったというふうな表情になり、席を外そうとして

ぼ、僕も…す、好きだよ(顔を真っ赤にしながら俯いては突然言いだして

はぁ？！
(突然のことに驚き座り直し

いや……別に…なんでもない(と顔を真っ赤にしながら顔をそらしたまま言い

なんでもないわけ無いでしょ
(赤くなりつつ顔を近づけ

うっ……(目を合わす事ができず顔をそらしたまま

あげとくね

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