『―――大変だったね』
「…私よりお巡りさんの方がしんどそうです」
『え?…ああいや、確かにこの仕事は大変だけど、やりがいもあって…』
「そうじゃなくて。さっきから無理して笑ってるように見えます」
『そうかな…情けないなぁ俺』
「別に…何かあったんですか?」
『………君とはもう会うこともないだろうから言うけど、俺、君と同じ年の頃に凄く大切な人がいたんだ。その人といると、何もかもが違く見えるくらい…とにかく幸せだった。でもその人、今日みたいな暑い夏の日に、不運な交通事故で亡くなったんだ』
『目の前にいたのに助けられなかった。もう15年も前のことなのに辛い…。その人のことを忘れる日なんてないけど、特にこの季節は駄目なんだ』
「………お巡りさん」
『ん…?』
「本当は黙っているつもりでした。この姿で初めてお巡りさんを見かけたときに、すぐにあなただって気付いたと同時にそう誓ったんです。だって私達、歳が離れすぎてるから。なのに、それからお巡りさんの姿を見かける度に胸が痛むんです。本当に、どうしようもなく今でもあなたを愛してるの。でも、無理やりこの想いを押さえつけてた」
『何を言って…』
「だけどお巡りさんがあまりにも格好悪いから、心配で黙っていられなくなっちゃった」
「私…『 』の生まれ変わりなんだよ」
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