俺は言い返そうと口を開いた…しかしふと聞こえた俺の後ろで微かに鼻を啜る音、そして衣擦れの音。そう君だ…。俺が必死に言い返そうとしているのを邪魔しない様にしているかの如く…君は泣いていた。衣擦れの音は君が袖で涙を拭う音だったのだろう。その涙に気付くと国中は怖じ気づいたのだろう一歩後退る国中の袖を掴み引く西村。その合図と共に何も言わず走り去ってしまった二人。