ぬっぴ ー . 2014-01-16 17:47:12 |
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おい!馬鹿極道!酒溢すな!チンピラのてめぇらが掃除するわけじゃねぇんだからよ!。
(既に日本酒やテキーラ等の瓶の山が並ぶほどに彼らは飲んでいた。こめかみに薄らと浮かぶ青筋。既によっている者も居るために溢れるような音につい大声を上げては注意してしまう。ふと数名らが今日は貸切ちゃうっすか?と聞いてくる彼らにはて、と首を傾げるが壁に寄り掛かる彼にはっと気がつけばてめぇらは其処でお座りしておけ。と一言つげ彼の元へと急いで駆け寄るように近寄れば手を合わしながら「本当に有難う!!わりぃな...寒い中外にでさせて。」と申し訳のない口調で呟けば彼の頭部を数回ぽんぽん、と撫でてはすぐさま手を離せば彼の元鞄に視線を向けるが矢張りチンピラはからんでくるもので「おぉ!ついにおっさんに恋人が!?オッサン、マスターのこと忘れたんっすね!。」とげらげらと笑い冗談を告げる奴や「マスターを裏切るっすか!オッサンって...まさかですか?。」とそのまさかはきっと彼らが言いたい言葉はわかる、自分は決して尻軽ではないしマスターを裏切るか。とその言葉に何処か時間が止まるような気がした。自分では気がついてないが酷く苦痛で歪んだ顔を彼の目の前で浮かべてしまう、心の傷が抉られるような感覚に息をすることさえも忘れてしまう。「ば、か野郎。マスターはもういいんだよ。裏切るって俺は尻軽ちゃいますし...元々そんな関係じゃねぇっつのこのクソチンピラ。」と苦し紛れにつぶやく言葉は途切れてしまっているが口元に酷い苦味がはらんでいる笑みを浮かべれば彼から鞄を受け取れば「早く帰りな、此処はチンピラという極道もんしかいねぇし...お前さんを色々とこいつらと絡みさせたくはねぇ。面倒事ばかり巻き込まれるし...もう時間も遅い。気をつけて帰り。」と彼にそう呟けばあは、と乾いた笑みを浮かべてしまう。ふと同級生に呼ばれるが待てい。と言えば彼を見送らなければ流石に申し訳がないと彼を面倒事に巻き込まないように彼の背に手を添えさっさと扉を開けては共に外に出ればどっと込み上がる疲労にその場にしゃがみ込んではあ”ぁあ...と掠れた疲労交じりの声をあげてしまう。
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