ぬし 2013-12-04 23:28:09 |
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──そうですか。(此方の問いに答えが返る。ただの思い違いだったのだろうか、特に何も言ってないとのことで期待が見事に外れる。自分ばかりが必死なのではと黒い考えが芽生え始める中、それを遮るように話題を変えて、夕食の準備に取り掛かろうと言葉を交わす彼からゆっくりと手を離しては「確かに、腹減りましたね。んじゃ、お願いします。」と此方も切り替える。何かとはぐらかされてしまっているが、しつこくするのも彼に嫌われてしまうかもしれないというリスクがあるため、余裕の有る風に装う。内心寂しい面もあるが、まだまだ時間は有るわけだし急ぐこともないとキス一つで簡単にたぎらせた心を落ち着ける。ソファーに一人ぼんやりしながら以上の思考を巡らせて彼が夕食を作るのを待つことにした。)
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