この神社の守神をしてきたんだ。2000年位(果てしなく遠くにある記憶を一つ一つ掘り返すように慎重に話をして。優しくないと謙遜する彼を目を細めて見れば『君みたいに信じてくれた人、二人目だよ。他に何百人も会ってきたけど信じてくれたのは君でたった二人』心底辛そうな表情で苦虫を噛み潰すように言って。ふざけた調子で自己紹介をする相手を見て面白そうに笑うと『環か。良い名前を貰ったね』と)