[BL] 社長と社長秘書の秘密…

俺だっていつもやられてるだけじゃないんですよ?
(我儘を聞いて貰う変わりにとｻｰﾋﾞｽのつもりの行動だったのだが驚き硬直する相手に気分を良くしてはいつも相手にされるだけではないんだと何処か艶美にも見える表情をしては口角を上げて述べ。態と口付けを促す様に顔を近付けた為それに従う様に口付けをされれば満足気に受け、続いた自分が欲しかった言葉に嬉しそうに微笑んで。言って貰えると分かっていた為に照れる事は無かったが、胸の鼓動は高鳴り満たされる感覚に幸せだと感じていて。「仕事とﾌﾟﾗｲﾍﾞｰﾄはしっかり分けたいので」と笑う相手に素っ気なく述べ。多分相手は気にしたりしないのだろうが、仮にもし自分の上司達がいたとして恋人関係だったとしたらﾌﾟﾗｲﾍﾞｰﾄでは何をしていても構わないが会社にまで私情を持ち込まれては周りは仕事しにくい事此の上ない。そう思うからこそきっちりと分けておきたく。「…それに、今だって此れは甘えてるんですよ?」顔を寄せて来る相手を見詰めては“もっと甘えていい“と先程言って貰ったが今だって自分にとっては甘えの一種である事を述べて。

肝に命じておく。
( 本当にやられてばかりではない相手に一本取られたな、と参った様に笑みを零しては先程迄とは違い艶っぽく微笑み相手に鼓動を早めずにはいられなくて。目の前の恋人はどれだけ自分の理性を試せば気が済むのか、と呆れたくもなるが自分の言葉に嬉しそうに笑う姿は何時もの相手である為微笑ましげに対応し、幸せそうに此方も微笑んでみせて。「流石…。」自分を支える秘書なだけはある、しっかりしている相手の考え方に頷いては納得した様子。自分では会社で不意に頭を撫でたくなったり悪戯に囁きたくもなるもののそう言う理由なら出来る限り我慢しなければと改めて考えさせられて。「…確かに、甘えん坊には見えるな。」相手の姿は外部から見れば甘えていると分かり易く、先程自分が言った言葉の通りになったのが満足なのか嬉しそうに口角を上げて。ﾍﾞｯﾄまでやってくれば相手を大事そうに横たえては自分も其処に乗り上がり、相手の隣に寝転がって )

ふふん、いつか司さんを押し倒して見せますからね!
(参った様に笑みを漏らす相手に得意気に笑っては立場逆転も有り得るのではと自分の言動に照れたり狼狽えたりと現象とは逆の光景を想像して。悪くないと考えれば口角を上げ楽しげに相手に人差し指を向けて覚悟していろばかりに述べて。微笑む姿に見えない物ではあるが深く気持ちが通じ合っていると確信を持て、こんな風になれるのはやはり相手だからこそなのだろうと出会えた事に密かに感謝して。「…まぁ、多少のｽｷﾝｼｯﾌﾟくらいは構いませんが」確かに公私混同したくはないが全く何もないのは少し寂しく思う自分もいて、怪しくない程度であれば触れ合いも必要かなと考え直しては先程の言動とは逆に近いのもあって視線を逸らし気まづそうに述べて。「でしょう?…お疲れ様です」嬉しそうに口角を上げる姿に伝わったかなと安心し肯定する様に首肯き、ﾍﾞｯﾄへ丁寧に横たえて貰えば隣に寝転ぶ相手を見て礼を述べ

あー…、まぁ頑張れ。
( 無理だろうな、と思い乍らも何故か根拠も無いのに得意げに述べる相手の言葉を無碍にする訳にも行かず、曖昧に答え。実際自分が逆の立場になるのは精神的にも身体的にも無理だと思われるのだが其処迄考えていない相手も又やはり微笑ましさが合って眺めている分にはとても楽しいものが合って。こうしていると何方が世話を焼いているのかも分からなくなるから不思議なもので。「…言ってる事矛盾してるな。」意図は理解出来るものの相手の気まずげに言う言葉にｸﾂﾘと喉で僅かに笑っては恐らく相手も自覚しているであろう言葉を返し。怪しくない程度、もしくは人に見られていない時間にすれば良いと考え始め。「どーも。…ほら、明日は出掛けるんだろ。」横たわっては相手の頭の下にさりげなく自身の腕を敷いては腕枕にし、小さく欠伸を噛み殺しては早く寝る様にと促している様で )

あ、本気にしてないですね?小さいからって舐めてちゃ痛い目見ますよ
(曖昧な気の抜けた返事に相手があまり真剣に捉えていない事を察し不貞腐れた様にむっとしては体格差で甘く見ているなと思い込みﾌｧｲﾃｨﾝｸﾞﾎﾟｰｽﾞを構えて上目でじっと相手を見詰めて。最早“押し倒す“より“倒す“のが目的となりそうであるが、そんな事にも気が付いておらず。「自分でも分かっています!」と自覚した上での発言だったが相手から言われると気に障るもので笑う相手から拗ねた様に述べては顔を背けて。なんやかんやで自分は相手に甘くしてしまい、此れも惚れた弱みかと呆れ気味に密かに溜息を付いて。「…腕、痛くなりません?」そうだ、明日は出掛けるんだったと既に忘れかけていた事を思い出し乍近くにある布団を引き寄せていればさり気なく腕を頭の下へ敷かれ、ずっと頭を敷いているのは辛くないのかと日頃から疑問に思っていた事を不思議そうに問いかけ。引き寄せ終えた布団をよいしょ、と横になっている相手に掛けてやりその後自分にも掛け。

嘗めてない嘗めてない…。
( あからさまに不貞腐れてみせる相手に尚もやる気の無い様な声でひらひらと両手を脱力気味に振っては肩を竦め。元より争う気も毛頭ないし尚且つ相手が自分に実力差で勝てるとは到底思ってもいないのも事実。＿目の前の相手が何で自分で勝とうとしているかはさておき。「怒るなって…。…加減は分かってる。」相手に嫌われたく等無い為に程々を弁えているからか、拗ねてしまった相手に仕方なさそうに小さく息を吐いては顔を背けてしまった相手に回り込み、上記を囁き乍らも少し屈んでは相手の額に軽く唇を寄せて。「気にするな、俺がこうしていたいだけなんだ。…こうしてた方が暖かい。」相手との距離が近い分温度を確かめる事が出来るからか腕の痺れはそう気にならず、布団の中に入ってしまえば穏やかに口を緩め上記を呟いて )

本当ですか?…そんな風に見えないんですけどっ!
(相手の言動を疑いの眼で見て、脱力気味に振る自分より大きな手の片方を狙う様に思わずｼｭｯと片腕を前方へ繰り出し。「怒ってませんよ。…って!何するんですか!」自分の素振りから怒って判断した相手にそうではないと述べて。加減を分かってくれているという事は自分を理解してくれているという事、嬉しく思わない筈がなくほんの僅か口角を上げ。例え相手に何を言われどんな事をされたとしても自分が相手を嫌いになれる筈なんてないとぼーっと考えていては、目の前に現れたかと思えば額に口付ける相手がおりﾊｯと我に返り驚いた様に軽く身を引いて薄ら頬を染めて。「…なら、いいですが。…寝苦しいけど仕方ないですね」相手の言葉にほっとしまぁ、痛くなったら腕を退けるだろうと考え。近くに居る分相手の体温を感じられ心地良く思い同じ様に口を緩め、くるっと相手に背を向けては素直に伝えず悪態を付いて。

そんな事無い…、というかやめろ。
( 何かの練習の様に此方にｼﾞｬﾌﾞを繰り出して来る相手の手を軽く掴んでは呆れた様な目線を向けて。なんて物騒な話題になったんだ、と溜息混じりで。「なんだ、駄目だったか?」顔を寄せているもそれは暫しの間で、直に顔を離しては元の距離に迄戻り相手の表情を見詰め。薄らと頬を赤らめる相手にふっと表情を和らげては癇に障った様に此方に強気で言って来る相手にやんわりと首を傾げては問い掛け。「寝苦しい、か…。素直じゃないな。」こちらに背を向けてしまった相手に小さく吐息混じりに呟いては少し身動きを取り、相手を包み込む様にして後ろから緩く力を入れて抱き締め。相手の丁度頭の上辺りに自分の顎を乗せる様にしては自分の腕の中に収まる相手に満足すらして )

…単なるｽｷﾝｼｯﾌﾟじゃないですか
(呆れた表情で大きな手に受け止められて仕舞えば此方としてはｽｷﾝｼｯﾌﾟのつもりの攻撃だったのだと唇を尖らせ視線を逸らしてぼそりと呟く様に述べ手を引っ込め。「別に駄目では…ですが!あまり過度に顔を近付けないで下さい!」元の距離迄戻った相手にほっと胸を撫で下ろし駄目かと聞かれればそうではないと言いかけるのだが、惚れた相手の顔が間近にあると思えば平常心でいられる筈もなく。そうと伝えたいのだがそれ位で狼狽える自分の情けなさを知られたくないのと素直になれない事から注意する様に述べては、この様な言い方した出来ない自分に呆れ果て。「頭に穴が空きます」素直でない事は認めるが敢えて返答はせず自分の頭に顎を乗せる様に抱き締める相手に大人しくしていて、大して痛くもないのだがぶっきらぼうに述べ。

そんなﾊﾞｲｵﾚﾝｽなｽｷﾝｼｯﾌﾟあってたまるか。
( 単なるｽｷﾝｼｯﾌﾟにしては随分と自分と解釈が違う、と苦笑混じりに呟けば目の前の相手の不満げな様子に肩を竦ませて。「…何で?嫌か?」自分では愛情表現であったり相手の顔を近くで見たいという感情からの動きであり決して自分が余裕が合ってやっているわけではないのだが、そう断られてしまっては困った様に尋ねるしか無くて。嫌でない事は分かっているが其れと此れとは訳が違うのか相手の答えを待つ様に緩りと首を傾けて。「大丈夫、そんな事で空いたりしない。…ほら、寝るんだろ。」抱き枕の様に抱きかかえている事は何も言われなかったからか小さく頬を緩ませては自分もやんわりと目を閉じて。此の状態は相手の寝顔を見る事も侭ならないが致し方ないだろうと諦めも合って )

ｽｷﾝｼｯﾌﾟの形は人それぞれですからね
(こんなｽｷﾝｼｯﾌﾟを行ったのは相手が初めてなのだがあたかも自分は常常行っている様な口ぶりで当たり前の様に述べて。相手なら受け止めてくれるという確信もあっての行動でもあり。「嫌な訳ありません。…分かりましたよ、好きなだけ近付けて下さい。」嫌ではないと即答し、相手の愛情表現である事も分かっている上困った様に尋ねられては断って仕舞う訳にもいかず自分が慣れれば済む事かと決断すれば仕方ないなというﾆｭｱﾝｽを含んだ言い方で諦めた様に微笑んで。寝る事を促されこのまま目を閉じようとしたが寝る前に相手の顔を見ておきたいと相手の方に向き直れば目を閉じておりそんなに早く寝る筈ないと分かっていながらも、もぞもぞと相手に顔を近付けて「おやすみなさい。」と頬にそっと口付け微笑んでは恥ずかしくなりさっと布団に潜って自分も目を閉じ。

…、嗚呼。そうだな。
( 別に今迄相手が行って来た行動では全然ないのだが、突っ込むのも面倒になってしまったのかやんわりと肯定気味に緩く頷いて。「ならよかった。」言葉にしなければ分からない事もあるのと同じ様に、相手の了承の言葉だけで何処か安堵した様に表情を和らげ。とは言え相手が直に照れたり恥ずかしがったりしてしまうのも楽しいという性格の悪い自分もいる事は承知の上なのだが。目を閉じていれば不意に頬に当たる柔らかさに驚き乍らも片目だけ開けては既に布団に潜ってしまった相手に小さく苦笑気味に口角を上げては布団の中に腕を入れ、もう一度抱きかかえる様にして抱き締めては「…おやすみ、怜士。」と相手に聞こえる様に囁いては再度目を閉じ )

…それ、俺以外にはしないで下さいよ?
(緩く首肯く相手にこの話題はここ迄にしておこうと此方も同じ様に軽く首肯き。安堵の表情を浮かべる相手にもっと素直に伝えられる様にならなくてはと思い乍、了承した行為は自分以外にはして欲しくないとちょっとした独占欲を抱き確認をするかの様にじっと相手を見て尋ね。やはり相手は起きていて自分がした事を恥ながら目を閉じ布団に潜っていると抱き締められ囁く様に言い返してもらえば薄ら目を開け無言で抱き返すように背中に手を回しては再び目を閉じて。数時間経ち、カーテンの隙間から入る朝の光が眩しく薄く目を開けて光の方に視線を移せばぼーっと窓の外を見つめて。

誰がするか。
( 他の人間にやらないか、と此方を見詰めて問い掛ける相手に独占欲が込められている事が分かっては内心相手の可愛らしさにﾆﾔﾘと口角を上げるが表はしれっとした表情で居ればそんな事するはずもない、と言わんばかりに即答し。身動きを取る様な反動にちょうど良く意識も浮上してか薄らと目を細めて開ければ既に目が覚めている様な相手の姿を見つけ。未だ寝惚けた様なぼんやりとした頭の中で意識を覚醒させようとゆっくりと瞬きを繰り返してはなんとなく温もりが恋しくなり、眠る前に抱き締めていた腕に緩りと力を入れて相手を抱き寄せれば相手の耳元に口元を寄せ「…おはよ。」と寝起きである為に掠れ声乍囁いて )

俺だけに、ですか?
(しれっと即答して貰えれば隠しているつもりなのだろうが隠しきれておらず口角は嬉しそうに上がっており、相手の返事からも確信しているのだが態と尋ねて。「…おはようございます」今日はゆっくり出来るがそろそろ起きようか、と窓の外を見詰めたまま考えていれば抱き寄せられ耳元で囁やく相手の掠れた声を聞けばほんの僅かに驚いたが相手の方を見ては言葉を返して。平然としているものの相手の寝起きの声は何とも言えず一気に目が覚め胸の鼓動は早まり、朝からこの刺激はキツイなどと考えていて。

…嗚呼、御前だけだ。
( 確認を何度も入れてくる相手に小さく溜息を吐いては言葉にしっかりと”相手だけ”と云い直しては緩りと口角を緩ませて。「ん…、…あったか…。」冬の寒さも或る程度は部屋に入って来ているからか布団の中の温もりと抱き締めている相手の温もりの心地よさに小さく呟いては腕に力を少しばかり込めては大事そうに相手を抱き締め直し、距離をつめる様に下の足で若干相手の足を搦め捕る様にして。今日は出掛けると言ってはいたもののちらりと時計を見ればまだまだ余裕はあるだろうと少しばかりの休日の朝を満喫しているようで )

…だらしのない顔
(相手の言葉に満足気に笑みを浮かべ緩んだ表情を見れば“あぁ…この表情好きだな“とふと思い、両手を伸ばしてはその頬をぐにっと摘む様に触れて。素直に伝えればいいもののやはり自分にとってそれは難しい事であり悪態をついてはﾌｯと笑い。「動き辛い…」確かに温かいと２人の体温で温まった布団の中と相手の体温を感じていると足を絡められ別に動こうとは思っていないのだが僅かに眉を寄せてはその様に述べ。

悪かったな…。
( ふん、と軽く鼻を鳴らして応対するも相手の表情に微塵も貶す様な色は見られなくて逆に毒気を抜かれたのか摘む様に触れた手をぽんぽん、と軽く叩いては” 離せ ”と口頭では言わないものの行動で其れを表してみて。「動かなきゃいいだろ…。」動こうとしているのか、と言わんばかりに気怠げにそんな事を呟くも相手を気遣ってか足をゆっくりと退けて。次第に目は覚めて来るのだが朝のゆったりとしたこういう時間も悪くはないと思っている所為か特に何をする、と言う訳でもなく相手を抱き締めていて )

…素敵な表情だと思いますよ
(手を離せと促す様に軽く叩かれると離す前に、と背伸びをして相手の鼻先にそっと口付けをしてはぱっと手を離しニッと口角を上げ述べて。"だらしない"と言ったがこの表情も自分を落ち着かせてくれる要素の1つで大切なものであり失いたくないなと思い。「朝食、要らないんですか?」動かなきゃいいと言う相手に態とらしく尋ねて。といっても今日は休日の為急ぐ必要もなく、足は解放されたが動こうとはせずこんなゆっくりとした時間も偶にはいいなと大人しく抱き締められた状態のままで。

…褒めるか貶すかどっちかにしてくれないか?
( 相手の突飛な行動に唖然とした表情を浮かべては珍しくも目を伏せそろりと目線を横へずらす仕草はどうやら些か照れている様で。ﾎﾟﾘﾎﾟﾘと指先で片頬を掻いては紛らわす様な溜息混じりに相手へと告げ。「…御前が出掛ける時間くらいになったら起きればいいだろ…。」前日の約束は一応覚えてはいる為に相手に言われれば起きようとはしているものの自分から起きる気力は無いのか抱き締めた侭ﾎﾞｿﾎﾞｿと呟いて )