……っ。無理しないで(精一杯の力を絞り上げようとしている手を優しく両手で握れば俯きがちにそう言い。本当に何も覚えていない様子の彼を見、未だ涙が流れる頬を引きつらせて無理矢理笑ってみせれば、握っていた手をゆっくりとベッドに戻し。自分のせいで体さえ傷だらけの泰に追い打ちをかけるように心にまで傷を追わせてしまったことに気付き、『謝らないで、悪いのは僕だから。…ごめんね…』と、俯いたまま自嘲気味にふっと笑い)