主、 2013-10-30 20:39:14 |
通報 |
…また珈琲の淹れ方もコップの場所も覚えてもらうで?(御免、其の言葉に小さく苦笑漏らせば支えて貰っているうちに、とさっさと部屋の中に足を進めて。部屋の真ん中に置かれているテーブルの上にお盆乗せつつ振り返ったかと思えばにぃ、と楽しげに、其れでいて柔らかく口角上げ。どうせ此れから再び長い付き合いになるのは見えている。もう一度、昔のように己の部屋の事も己以上に把握していて、其れで珈琲でも何でも我が家の様に勝手に出来て寛げる様になってもらえばいいのだ。頭の中に巡るそんな考えの全てを口に出す事は無いが何と無く伝わればいい、そんな意を込めつつ言葉紡いで。「…汚い部屋やな」喜ばしい来客であるがやはり急だった為か其処らに散らばる雑誌や朝脱いだパジャマなどが目に入れば困った様に笑い乍ら適当に端に集め始めて。
トピック検索 |