チーズ 2013-10-25 20:29:40 |
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63「それで私は...」
少女はまた忌まわしい過去を話し始めた。
ーエース処刑当日ー
アイン「先生、どうなさいますか?」
先生と呼ばれた男、その名はZ。
NEO海軍のボスである。
Z「行かねぇ...ただ見とけ大海賊の息子の最期をな」
義手の右腕を大きく振り回し大男は何処かへ行ってしまった。
少女は一人頭を抱え何かを思い出そうとしている。
ビンズ「どうかしたか?」
心配そうに男は少女を見つめた。
少女の目は怯えている。
突然少女は女に質問をした。
63「黒髭!黒髭ティーチはいるのですか!?」
驚いた女は少女に落ち着いてと促した。
それでも落ち着かない少女を男は後ろから抱き締める。
自分が取り乱していると気づいた少女は座り込んだ。
アイン「黒髭はいるわ。だけど何故そんな事を聞くの?」
両手で拳をつくった少女は女を睨む。
恐怖をおぼえた女は今にも倒れそうだ。
ビンズ「教えてくれないか?」
すかさず男のフォローが入った。
少女は何も言わず立ち上がり船の端へ寄る。
63「さようなら」
少女の身体が海に吸い込まれていく。
ビンズ「63!!おい!」
船員全員が少女を捜したが見つからなかった。
アイン「仕方がないわ、自分を責めないで」
泣いていた男は顔を上げる。
ビンズ「捜しに行きたい...」
女は首を横に振った。
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