危険度xxx　－B/ML-

>宗林
…っわ、ぁ、えっと…。
(相手の声が聞こえると共に動作を始めるのが窺えれば其方に視線を移し。間違い無い、男性だ。然も何やら風変わりな格好をした無駄に整った容姿の…等と考えていれば、正に流麗と言えよう滑らかな所作にて此方に歩み寄って来るのが見え。未だ混乱状態にある頭は思うように働かず、ただ呆然と相手の動向を眺めていれば予想以上に近付く距離に一度瞬きをして。驚くリアクションをする間も与えられず立たされると漸く意識が現実に引き戻され、小さく声を上げたと同時に述べられる名前と思しき言葉に此方も自己紹介を返そうとし。然し再度互いの距離が縮まったかと思えば耳元で囁かれ擽ったそうに眉を潜めたのも束の間、己の心中を見透かしたかのような言葉と官能的な声色に微かに背筋を冷ややかな震えが走り。息を詰めて無言で前方に視線を向けた侭でいれば離れて行く相手に僅かな安堵を覚え。ところで先程の言葉の意味は何だったのだろうか、まるで自分が動物だとでも言っているかのようであったが其れは有り得まい、其れ以前に此処は本当に自分の家で合っているのだろうか、と首を捻り。そこに唐突に問いを投げられれば其の内容に驚愕から眉を潜め「…一人部屋に決まってんじゃん」と恨めしげに答え。次いで相手の動作の意味を察すれば取り敢えず散乱した物を片付け始めつつ、先程の思案の続きをしていて)