…なんで。歩いてくればいいのに… (咳き込みながら話す桜坂の隣に腰をかける。やっぱり相手は走ってきたらしく…その理由を考えるがあまり浮かばずに) … (桜坂が声を出して笑う。どちらかと言えば苦笑に近いものだったが…思えばこんなふうに桜坂が笑ってくれたのははじめてなような気がして。自然と顔が緩むのがわかる)