ヌシ。 2013-10-01 22:49:50 |
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「…声でけぇ」
(ったく、ベッドにいる奴が起きるだろ。なるべく声の大きさを下げて何故か嬉しそうな反応をする相手の横に座り頬杖を突き教科書の数式を丁寧に教え始めた。―…それにしてもよ、たかが勉強を教えるくらいで何がそんなに嬉しいんだか。教え始めて20分程。教える、と言った時の顔は花が咲いたかのようにパッと華やいだものだった。「(…あんなに喜ぶなら今度から嫌と言うほど教えてやろうか)」知駕が問題を解いている間、優越感からか俺の意識は窓の向こうでちょっとした冗談を考えていた。そんな横では「ウーン」だの「えーと、」だの聞こえる。「(またわかんねぇとこが――…)」問題を教え様と意識をそちらに向け直した瞬間、ベッドの方向からガタッと音が聞こえた。…起きたのか?知駕を後にしベッドへと向かいカーテンの向こうに顔だけを出すも生徒はグースカと寝ているままだ。…が、どうやらベッドの下に携帯電話が落ちたようで。気付いたのに拾わないのもおかしい気がしたのでシャッとカーテンを締め電話を拾い生徒の枕元にソッと乗せて知駕の元へと戻った。勉強を再開しようとすると生徒が気になるらしくベッドの方向を未だ見続けていた。「おい、」と呼べばハッとして手を動かすが集中力は続かずチラチラとベッド方向を見続けるため問題は一向に進まない。「(……これは強制的に、だな)」若干イラッときた俺は相手の頭を軽く掴み「…勉強に集中しろよ」と強引にこっちを向かせてからノートの方へ向けた。「(知駕には悪いが…荒療治だ。)」)
(/そういって貰えると嬉しいです…!!
では本体はここら辺で☆
プランなどはまた後々w)
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