t. 2013-08-23 20:06:27 |
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___ふうん。
(至極、子供の言い訳を聞くようにそれを聞き流した。実際的には聞いても禄な返事すら返せれないのが事実だ。携帯をポケットにしまって、手を差し出す。小さい頃からそうだった。人混みが多い所とか行くのには手、繋いで。あらかた荷物持ちに付いて行く己は女のこととか、情けねぇけどわかんねぇし。外では変なヤツに声を掛けられないか見張ってるぐらいだし。「__ほら、突っ立ってねェで行くぞ、あーほ。」彼女を見られないから前を向いてそう続けた。これはあくまでも幼なじみとして、俺はこいつが幸せならそれを望むから。只、そうなんだ。目に入る大空はどこまでも続いていて、この視界一つには収めきれない。小さく溜め息を空気に吐き出して、呼吸をした。こいつの隣にもし、男が居て、其いつが彼氏と名乗ったら、俺は笑えんのかな。___何考えてんだ。こいつは只の幼なじみ。それ以上でもそれ以下でもない。__この良くわかんねー気持ちが暴走する前に、彼女から離れた方がいいのかな、ってそう思った。)
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